193人が本棚に入れています
本棚に追加
誠逶は仕事が終わり濱口と河合と縁側でのんびりとしていた。
今日はいつもより早くおわったらしい。
初めての誠逶にはわからないことだが。
土方も感心していた。
「そういえば九親の刀の星輝は人を斬ったことあるの?」
〈あるよ。〉
「大丈夫だったかな?」
〈うん。ちゃんとその人の人生背負うから。〉
濱口は抱きついた。
いきなりのことに誠逶は驚く。
河合も驚く。
「強いんだ。九親は。」
終いには河合も抱きついてきた。
誠逶は全く動けなくなってしまった。
誠逶は混乱する。
今までしてきたのは冲だけだからだ。
〈ねぇなんで此処の人達はみんな優しいの?〉
「仲間で家族だからだよ。」
「九親が好きだからかな。」
〈優しいって怖いね。〉
「どうして?」
〈たくさん甘えたくなるから。〉
「甘えないと駄目だよ。」
「みんな九親が甘えるの望んでるかな。」
誠逶は精一杯笑った。
一番輝いた笑顔だった。
最初のコメントを投稿しよう!