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甘味処につくと店の者の案内で席に座る。
「なに食べたい?」
〈鬼一が選んで。〉
「いいの?」
〈うん。〉
「そっか。
スイマセーン。
餡蜜二つ下さい。」
「はい。」
店の者から返事があったので承諾してもらえたと理解しまた誠逶と話し始める。
「九親は甘い物好き?」
〈うん。〉
「よかった。」
〈鬼一も好き?〉
「うん。好きだよ。」
「お待たせしました。餡蜜です。」
餡蜜がき、二人は食べ始める。
誠逶が美味しそうに食べているので濱口は嬉しくなった。
「九親は千人のことが好きなんだよね?」
〈うん。世界で一番好き。〉
「また戻ってきてくれるといいね。」
〈ちぃちゃんは戻ってきてくるよ。
約束したから。また会うって。〉
「なら会えるね。
僕ね。千人に九親を頼むねって手紙でお願いされた。
そんなことしなくても九親は僕の友達だから一緒にいるのにね。」
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