プロローグ

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「愛はさー、蓮二くんのこと好きなのー? 付き合ってるのー???」 「‥‥へっ?」 あまりにも唐突な由美の質問に、持ってたプラスチックスプーンを落してしまった。 「何んで?? むしろ何それっ?どっから湧き出た話??」 思わず聞き返してしまった。 「愛子ちゃん、それじゃ答えになってないよ。 てかスプーン落ちちゃってるよ。」 「あぁ、ごめん。 スプーンはまだ沢山あるから大丈夫!」 新しいプラスチックスプーンを取り出し、食べかけの牛乳プリンを再び食べ始める。 「わたしはレンのこと好きだよ。何だかんだ言っても幼なじみだしね! ずっと一緒にいるし、家族の一人って感じかな。」 これは普段から思ってること。 だって幼なじみなんだよ? それ以下でも、 それ以上でもないでしょ。 「そうなんだ!仲良いからてっきり付き合ってるんだと思ってた! あんなイケメン早々いるもんじゃないしっ! 愛子もボヤボヤしてたら他の女にとられちゃうよ!」 由美は冗談混じりに言ってきた。 「だから、そんなんじゃないってば~!」
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