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この世の中、理不尽なことが多いと常々そう思う。
とある悩み事に頭を抱えていた俺に「貴方の誰にも言えない悩み事、私が解決してあげる」と聖女のように微笑み手を差しのべてくれた少女が、今は『相談料金プラン』と書かれたパネルを片手に悪魔のような笑みを浮かべ手を差しのべてくることなど誰が想像できようか。
「金…取るのか…」
呆然とした俺の口から漏れた言葉に少女の瞳がつり上がる。
「当たり前じゃない!私がわざわざ貴重な時間を割いてあげてるのよ。あんたは感涙して土下座しながら財布を差し出すべきだわ」
少女はソファーにふんぞり返りながらいい放つ。
どうやら俺は相談する相手を間違ったようだ。
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