スポーツ祭

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「秋島さ~ん。いますか~?」 普通科の領土を練り歩く委員長と誠章 なんか視線が痛い まあ、やたら身長の低い女の子が大きな声出して歩いている後ろをヤル気なさげについていく男っていうこのシチュエーションには、 面白さよりも何かのギャルゲを彷彿とさせるのであろう 「秋島さ~ん? あっ、いたいた!」 委員長はそう言うなり全速力でどこかに駆けていった まるで小動物だ 誠章も慌てて委員長を追いかける 慌ててといっても早歩き程度だけど 3組の領土 何か人だかりができていて、 その中心でわーわー騒いでいる人間がいる 大体察しはつくのだが 「あなたが秋島祥乃さんでしょ?普通科の勝利のために私たちに協力してください」 「恥ずかしいから出たくないんだけど・・・」 「恥ずかしくなんかないわよ!あなたの美貌は自信をもっていいレベルなの」 赤面する秋島らしき女 というかスゴい組み合わせ 委員長→身長150センチないんじゃね? 秋島→身長160センチ後半はあるだろう なんというでこぼこコンビ お互い需要があるっちゃあるけど 秋島祥乃 身長は高いが出るところは出ているいわゆるナイスバディ テニス部期待の新星で活発な性格からさばさばしている * 何とか説得して秋島をゴールへと連れていく 委員長が秋島を無理矢理引っ張っていったってのは秘密 誠章はただ後ろをついていっただけ 「俺なにしてんだか」 ボソッと呟く その瞬間秋島が振り向いた それは一瞬のことだったが秋島と目があったとき、 確かに彼女は寂しそうな、だけどどこか怒ったような目をしていた 思わず目をそらした誠章 ゴールまでの数十メートル 気まずい空気は薄れることはなかった
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