1人が本棚に入れています
本棚に追加
「裏野くん! こっちよこっち」
委員長の声が遠くから響いた
周りの視線を一身に受けていることなど御構いなしに、
委員長は誠章の名前を叫びながら近づいてくる
「そろそろ裏野くんが出る種目の招集が来るわよ。
しっかり準備しておきなさい」
「まるで僕のお母さんみたいだね」
軽く嘆息混じりに呟く
「べ、別に裏野くんを心配して言ったんじゃないの!
クラスが一丸となるために言ったんだから!
勘違いしないでよね」
プイッと顔をそらす
・・・やべ、めっちゃ萌える
普通のエロゲならフラグ立ちまくりのシチュに誠章はテンションを上げざるを得なかった
誠章が出場する種目は障害物競争
一番無難に終わるであろうと立候補した
「三、四番目ぐらいにいりゃ目立たないだろ」
安易に考えていたはずの障害物競争だったが、
この学園の障害物競争は普通ではなかった
最初のコメントを投稿しよう!