235人が本棚に入れています
本棚に追加
/207ページ
「さゆりちゃん、もう大丈夫?」
ゆう君は話し終えた後、私が落ち着くまで何も言わず待ってくれていた。
「うん。もう大丈夫。ごめんね」
すっかり落ち着いた私は心がすっきりしていて、ゆう君の顔をちゃんと見て言えた。
「さゆりちゃんの気持ち、聞けて嬉しかった」
ゆう君と近い距離で見つめあい、ドキドキしている。
「あのね?私、ゆう君のおかげで変われたと思うんだ」
「俺のおかげ?」
「うん」
今感じているこのドキドキが、ちょっとだけ心地よく思える。
最初のコメントを投稿しよう!