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「さゆりちゃん、もう大丈夫?」 ゆう君は話し終えた後、私が落ち着くまで何も言わず待ってくれていた。 「うん。もう大丈夫。ごめんね」 すっかり落ち着いた私は心がすっきりしていて、ゆう君の顔をちゃんと見て言えた。 「さゆりちゃんの気持ち、聞けて嬉しかった」 ゆう君と近い距離で見つめあい、ドキドキしている。 「あのね?私、ゆう君のおかげで変われたと思うんだ」 「俺のおかげ?」 「うん」 今感じているこのドキドキが、ちょっとだけ心地よく思える。
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