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あの日、あの時。
ゆう君が香水を買いに来ていなかったら、私たちは出会うこともなかったかもしれない。
出会えたことに感謝しなくちゃ。
「ゆう君。ありがとね」
「何が?」
ゆう君はきょとんとしている。
「ううん、何も」
もうすぐカフェに着く、というところでゆう君が急に立ち止まった。
「さゆりちゃん」
「うん?」
ゆう君は真剣な表情で私の目をじっと見ている。
「そう言えばさっきの男、誰?」
「え?」
END
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