最強の名の下に

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【フェアリーヒーリング】 術者以外を対象とした、人間またはモンスターを完全に回復させ、スキルポイントも回復させる最上級治癒スキル みるみるうちにアクトの体は出血が収まり、傷口が閉じ始めて、壊れていた深紅の鎧までが元通りになり、スキルポイントも回復した。 「俺を回復さして、スキルポイントまでも…。なにが目的だ!?」 正直、今の状況で治癒スキルは有難いが、スキルを使うということはファイター。一体何をしてくるかが解らない。 「目的…は、…1つ…深紅の焔…アクトの…"最強"を貰う…。」 シュン…。 黒ずくめの男はそう言うと、またしても懐から見たこともない、剣とも斧とも言えないパーツを出して、俺に剣先を向ける。 「やっぱりそういう魂胆か…。でも俺を殺るなら回復なんかさせなくてもよかったんじゃねぇか?」 こいつの狙いは大体解った、さっきのファイター達みたいに"最強"が欲しいだけだ、でも俺を回復させたことが腑に落ちねぇ…。俺を本当に殺すだけなら、あってすぐに不意討ちでもしかければいい話だ。 自慢じゃないがあの状態ではさすがの俺もまともには戦えなかった、なのになんでだ?アイツは俺を回復させやがった…。 「完…全なお。前を…殺さ…なければ、意味が…ない。」 なおも男は剣先を向けながら話す、もしコイツが言っている事が本当ならとんだマヌケだ。
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