終焉

13/14
前へ
/122ページ
次へ
翌朝 沙知は、夫と子供達を送り出すと 再び圭佑の自宅に電話を入れた。 二回の呼び出し音の後、 【ガチャリ】と受話器を取る音。 「・・・」 「あ・あのう… 高田さんのお宅でしょうか…」 「・・はい…」 電話に出たのは、しわがれた老婆の声 圭佑の母親だった。 「圭佑さんと同じ会社の者ですが…」 と言いかけたとたん 老婆はワッと泣き崩れた。 「息子が… 死んじゃったって…今、警察から連絡があったんだ..どうしよう...どうしたらいいんだ.....」 圭佑の老いた母親は狼狽えていた。 .
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加