希望

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そんなある日、バイトが終わって帰ろうかと思った時、香苗が事務所から降りた階段の所で泣いているのを俺はたまたま見てしまった 無言のまま俺はただそれを凝視したまま動けずにいた 香苗がふと視線を上げた先に俺がいた 「……聖…」 と、か細く震える声で俺を呼んだ 「…か…香苗?」 さっきまで動けなかった体は条件反射のように無意識に階段を駆け下りていた 「あたし…ッ」 .
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