オーズとアンクと日常。

2/5
前へ
/5ページ
次へ
2011年 3月10日 東京都内  10:00am 街の中を人々が悲鳴を上げてにげ回っている。 オウムの様な顔をした人型の怪物が空から人々を襲っていたのだった。 人々の逃げる方向とは逆行して二台のバイクが怪物に向かって走ってくる。 一人の青年が逃げ遅れた人を助けに行く。 それを遠目で眺めている青年が怪物を確認した。 「ちっ!また現れやがった。おい映司!今度は絶対逃がすなよ!」 映司と呼ばれた青年は倒れた人を立たせ、足に付いた砂を払いながら振り向いた。 『もお、わ~かってるからちょっと待ってよ!さあ、もう大丈夫。早く逃げて。』 走り去る人を見守り映司は彼を呼んだ青年の方へと走る。 『アンク!お待たせ!』 左手にはシルバーのベルトを持っていた映司はそれを腰に装着した。 「ちっ!さっさとこいつを生け捕れ!」 アンクと呼ばれた青年は赤、黄、緑のメダルを取り出し、映司に向かって投げつけた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加