オーズとアンクと日常。

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アンクから投げられたメダルを受け取った映司は、その3枚をベルトへとはめ込んだ。 『変身!』 【タカッ!トラッ!バッタ!! タットッバ!タトバ!タットッバ!!】 三色の光が映司を包み、彼は変身した。その姿は空を舞う鳥の如きマスク、獲物を捕らえる虎の如き腕、宙を跳ね上がるバッタの如き足をしている。 オーズ。それが変身した火野映司に与えられた名前である。 映司はオウム型ヤミーとの戦いを始めた。 見守るアンクにはあせりがあった。 彼の真の姿はこのヤミーの生みの親となる鳥系グリードであり、石棺から覚醒したが右前腕部しか実体化できずに本体を持たない存在である。彼が青年の姿をしていられるのは、泉信吾の体に寄生しているからである。 アンクには他のグリードの様にヤミーを生成することが出来ない。 そんなアンクの目の前に、本来であれば自分が生成するはずの鳥系ヤミーが現れたのは数日前。 アンクはなんとしてもこのヤミーを生け捕りにして生成したグリードの謎を暴きたかった。 「おい!映司!なにだらだらやってんだ!」 『そんなこと言ったって、いつもみたいに倒せないんじゃ無理だよ。』 「ちっ!!」 オウムヤミーに苦戦するオーズの背後に、またもや2台のバイクが到着する。 『さ~て、お仕事お仕事。後藤ちゃん、援護よろしく!』 「はい!」
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