オーズとアンクと日常。

4/5
前へ
/5ページ
次へ
後藤と呼ばれた小柄な青年は、バイクから銃の様な物を取り出し、そこにメダルを詰めてオウムヤミー目掛けて発砲する。 それに気付いたオーズが振り向き、もう一人の男に話かける。 『伊達さ~ん、いつもながらあぶないですって。』 伊達と呼ばれた男の腰にもシルバーのベルトが巻かれていた。 オーズとは別の銀色のメダルをベルトに挿入した。 『いつもいつも危なっかしいのは、火野。おまえの方だよ!』 『変身!』 機械音を響かせながら伊達の体を銀色の鎧が覆う。 バース。それが変身した伊達の姿に与えられた名前であった。 オーズとバースがオウムヤミーと交戦する。 そこにバースの背後からもう一体の怪物が襲いかかる。 「二対一なんて卑怯なんじゃない?面白そうだから僕もまぜてよ。」 不意を突かれたバースは怯んだ。 『…ったく。お前の相手は苦手なんだよ。』 突如現れた猫系の怪物にバースは圧されている。 その怪物を見たアンクが叫ぶ。 「カザリー!!」 カザリと呼ばれた猫系グリードはアンクの方を向き呟く。 「熱くなるなんて君らしくないじゃないか、アンク。やっぱり…面白いことになってるみたいだね。」 「ちっ!」 自分の本体に近づけるかもしれない絶好の機会を邪魔されたくないアンクにとって、カザリは最も面倒な相手だった。 力はオーズのそれ以上の相手に苦戦するバース。 一方のオーズはオウムヤミーをもう一歩の所まで追い詰めていた。 「そろそろ、遊びはおしまいにしようよ。」 カザリがバースにとどめを刺そうと走り出した時! オーズがカザリへと攻撃を仕掛けた! 『伊達さ~ん!』 オウムヤミーはこの隙に何処かへと飛び去った。 「フフッ。僕も退散…。」 それを確認したカザリもまた、オウムヤミーを追って去っていった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加