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そのうちに命は千里に明日の弁当作りを手伝うと申し出て、千里はそれを快諾。
そして俺は、弁当の中身は明日の楽しみだと言われて台所を追い出された。
同級生が学校に持ち込んだ漫画を読ませてもらったが、漫画ではこういう場面では不貞腐れていじけながら地面などにのの字を書いている。
俺の寝室で試してみるかと考えたが、今の思考では落ち込んでいるとは言い難い状態であると気付き断念した。
それよりも布団の中で千里の彼氏の焼却方法や死体の後処理の方法を考えたほうが有意義だ。
そうすれば早く眠れて明日寝不足という事態を免れるだろう。
そう決めて俺は布団を敷き、枕を頭の位置にセットして寝室の電気を消して寝る。
普段なら夢は記憶に残ら無いのだが、今日の夢は印象的だったので少し覚えていた。
その夢は、布袋を被せて顔が見えないようにしているボロ布のような服を着た男性を俺が延々と拷問しているのだ。
最初は被せている布に水をかけて呼吸を困難にさせてみたり鋼鉄の処女の異名をとる拷問器具に放り込んで蓋を閉めたりしていた。
男性の悲鳴だけが聞こえている中で、俺は表情を変えずにただ淡々と異様にバリエーションの多い拷問器具を男性に試す。
「俺がどんな事になろうとも絶対に千里を諦めたりなんかしないぞ!」
夢の中なのに時折男性が出すこの妙にリアルなこの声が一番印象的で、そしてそれを聞くたびに俺は更に効率よく動くようになり男性を拷問器具にセットする時間が短縮され、拷問する時間は長くなった。
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