学生だから

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深夜0時。 疲れていなければこんな時間はどってことは無いのだが、正義の味方との戦闘後に命の引越しを手伝っている現在は物凄く辛い。 命は、最初に俺と寝室となる部屋にベットを置いた後は台所に行っている。 今日はこの辺で終わりにして良いのではないか?と考えたりこのまま命がこちらを見ていないうちに自分の部屋の有る2階に行ってしまおうかとも考えていた。 駄目だ。無断は決して良くない。せめて断りを入れて部屋に引き上げさせてもらおう。 グゥ~! 俺の腹からこの音が響くのを聞き、今まで意識していなかった空腹感を自覚してしまった。 「サボらずに手伝ってくれていたか。ありがとう。」 女性の声が聞こえた。 この管理人室で女性は、1人故に簡単に声の主が特定できる。 「はい。ちゃんとやっていますよ、命。」 そう言いながら俺は声のした方を見た。 そこには、腰よりも伸ばした黒髪が凛とした印象を与え、私服を着てもなお解るプロポーションを有した女性が両手で大皿を持って立っていた。
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