学生だから

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「有久、今日はこの辺で終わりにしよう。」 この言葉を聞いた瞬間、少しほっとした。 グゥ~! そして更なる空腹感を主張する己の腹を怨めしく思った。 「やはり空腹のようだな。」 命はそう言いながら俺の隣に来て腰を下ろした。 そして持っていた大皿を俺に差し出した。 その大皿の上にはサンドイッチが沢山並べられていた。 「ご苦労様。良かったら食べてくれ。」 命から言われた有り難いその1言に、反射的に縦に頷いてから無言でサンドイッチを食べ始めた。
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