バイトで悪の組織2

青空と遊園地

基地の場所は、例え親族や友人でも教えてはいけないので話す事は出来ないそうだ。

移動手段も同じである。

故になんやかんやという表現を使うのが最適になってしまった移動の末に連れてこられた正義の味方の基地で最高責任者と会う事となる。

そこで千里は、正義の味方の正体と変身アイテムの秘密を口外しない事を約束する。

その後で、偶然とはいえスカイホークに変身して悪の組織を撃退した事を評価されて正義の味方にスカウトされたそうだ。

給金の額を聞いて俺の負担を少しでも減らせると思い、それを受諾。

そしてスカイホークとは私生活で少なくない接点があった為にそれの相棒としてたまに活躍する事で現在に至ると言う。

「・・・しかし、ヒーロースーツは身体能力を飛躍的に上昇させる物だろう？そんな物を使って悪の組織を撃退できたからって何故評価されるんだ？」

俺の質問に千里は素直に答えてくれた。・・・・・・そう、本当に素直にな。

本来ならば基地でスーツに着替えるが、正義の味方がプライベート時に現場に居合わせた場合に緊急用の変身システムを使用するらしい。

緊急用でかつ携帯用である為、常人より凄い力を出せるには出せるが本来のスーツよりも出力が大分劣るらしい。

故に現場に居合わせた正義の味方が出来る事は、増援が来るまでの敵の足止めと周辺の市民の避難を促し被害を抑える事だ。

それを悪の組織撃退という結果にまでした千里の身体能力は、非常に素晴らしいと言われたらしい。