青空と遊園地

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最後は断頭台でしめようと男性をセットしたところで目が覚めた。 雀の鳴き声が目覚まし代わりという何とも健康的な起き方だった。 夢の中の男性はその正体を最後まで知る事は無かったのだが、夢の中で行った拷問に一切の悔いは無い。あえて挙げるならば断頭台を執行できなかった事だろう。 そう考えながら両腕を上に伸ばして軽くストレッチをする。 そして枕元に置いておいた服に着替えたその時、丁度良く寝室の扉をノックされて千里の声が聞こえてくる。 「お父さん、起きていますか?」 「ああ、おはよう千里。」 千里の問いに答えると扉が開き千里が笑顔で「おはよう、お父さん。」と言ってから朝ごはん出来てるよと続けた。 ふと掛け時計を見ると5時半だ。出発は6時と昨日決めていたのでこの時間が俺にとって丁度良い。 だが、千里はそれよりも早く起きたのだ。昨日は弁当の為に俺よりも遅くに寝たのだろうに、素直に千里を感心しながら朝食の準備が完了しているであろう卓袱台の前に座るべく寝室から出る。 卓袱台の上には、納豆に焼き鮭、わかめ入りの味噌汁と梅干が人数分並んでいた。 卓袱台の前で炊飯器を傍らに置いてそこから命が各々の茶碗に白い湯気が出るご飯を盛っている。 手際よく盛る様をこうして見ると命は、既に所帯持ちで凛と光位の娘がいても可笑しくなさそうだ。 所帯持ちの意味が間違っているかもしれないが、気にしない。 「おはようございます、命。」 「ああ、おはよう有久。」 千里は、まだ寝ている氷室達を起こすために千里達が寝ていた寝室にいる。 因みに命は、凛と光の要望で千里達と一緒の寝室で寝る事となったそうだ。
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