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廃ビルの屋上に降り立った俺達は、そろそろ来るであろうスカイホークを待っていた。
「まだですかね?」
「そろそろだと思うのだが。」
ん?あの走ってくる2人はもしかして?
「お?来たようだぞ。しかもホワイトホークのおまけつきか。どうしてもお前を倒したいようだな?」
「レディーウルフ。」
「ホワイトホークは任せておけ。ちゃんと手加減してやる。」
有り難うございます。
では、1階でスカイホークを出迎えてやろう。
そう思って屋上から降りるために階段へと向かおうとしたときに全身に寒気が走った。
あの女を殺しなさい。
そんなとち狂った女の声が頭に響いてきた。
俺の敵は、レディーウルフでは無い。
敵よ、殺しなさい。刺してもいいし、斬ってもいいし、潰しても良いんじゃないかしら?
それらの事は、これからスカイホークにやる事だ。レディーウルフに敵対なんて恩知らずな真似が出来るか!
いいえ、貴方ならやれる。やるの・・・ちょっと待って、貴方は今、これから他の人にやる事だから違うって考えなかった?
さあて、覚悟しろよスカイホーク。此処がお前の墓場にしてやる!そこで俺の大事な妹に手を出した罪を悔いる未来を俺が切り開いてやる!
・・・格好良い事を言っているように一瞬は聞こえるけど他人を不幸にする気満々よね?ってあんたどうしたの?え?憑りつけなかった?
俺の中の脳内会議にまるで他の人格が混ざって更に他の人と話しているような変な状態だが、スカイホークを仕留めるまでは狂うわけにはいかない!
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