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もう止めてー!
何回も叫ばれる脳内の声を振り払い俺は屋上に空いた穴を飛び出して落下の衝撃を加えながら落ちてくるスカイホークの蹴りにを迎撃するべく更に飛ぶ。
「「くたばりやがれー!」」
俺とスカイホークの叫びが重なった時、俺の全エネルギーを開放したロケットリーゼントとスカイホークの全身全霊の蹴りが激突した。
その時の様子をレディーウルフが見ていたらしく、どんな感じに見えたかを聞いてみたら、この時の俺はボロボロなのにリーゼントによって飛んでいた俺を制止しようとしているかのような女らしき透明な物が纏わりついていたらしい。
スカイホークの方は男らしき透明な物が引っ張るようにしていたそうだ。
全く意味が解らん物を身に纏っていたとか怖いな。
ドゴオオオオオ!
本日最大の爆発音が轟く中、俺達の戦闘によってボロボロになっていた廃ビルは遂に爆発の衝撃によって崩壊する。
そんな様子を横目に俺とスカイホークは、その瓦礫の上になすすべなく落ちるしか無かった。
もう嫌、こんなのが現代人ならもうこんな奴らと関わりたくない。成仏してやる!・・・あら、あんたも成仏するの?・・・・・・そうね、また一緒ね。
落下中にずっと五月蝿かった声がそんな1人芝居をしてから聞こえなくなった。
同時に少しだけ体が軽くなったような気がするが、それでも指一本すら動かせない。
あ、あと少しで瓦礫の山だ。今の状態で落ちたら死ぬかもしれないな。そんなふうに思っていると
ガシッ!
とレディーウルフが俺を抱きかかえて着地した。
どうにか動かせたスカイホークを見ると似たような状態だったが、こちらは首を動かすので精一杯なのに奴は、ホワイトホークこと千里に肩を貸してもらっている状態とはいえ立っていた。
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