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装着装置から出た俺は、レディーウルフから
「今回の作戦はこれで終了だ。」
と言われてその場で解散し、ロッカールームに向かった。
戦闘員服から私服へと着替えを終える頃には体は節々が痛むのを無視すれば普段のように動けるようになっていた。
ゲートからリニアレールのホームに行き、そこでレディーウルフから私服に着替えた命と合流して一緒に帰る。
ふれあい公園からアパートという行きなれた道を通ってアパートに着くと命に
「有久、お前の部屋には電話が無いだろう。私の部屋ので電話したらどうだ?」
と言われた。確かに俺の部屋には電話が無い。
携帯電話なんか無くたって生きていけるからいらないという子供じみた言い訳が頭に浮かんだが、考えれば考えるだけ惨めになるので止める事にする。
「ありがとうございます。お言葉に甘えてお邪魔します。」
そう言ってまた命の部屋にお邪魔する事にしたのだった。
部屋に入った命は、テレビをつけて直ぐにニュース番組にチャンネルを変えた。
ニュース番組では、さっきまで俺達が戦闘していた瓦礫の山と化した廃ビルが映されていた。
現地にいるリポーターが、瓦礫を見てその戦闘の凄まじさを語っている。
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