35463人が本棚に入れています
本棚に追加
電話に家の電話番号を入力し、通話ボタンを押してコール音がなる事数回で千里電話に出た。
「はい、蒼倉です。」
「千里か、命の部屋にあるテレビで見たぞ。お前達が例の戦闘員を倒したってな。」
「お父さん?ええ、そうなの!これで認めてくれるよね?」
千里が興奮して聞いてくる。俺は溜め息を1つはいてから答えた。
「俺から言い出した条件だ。善治が千里と付き合うことを心の底から悔しいが認めてやる。」
「ありがとう、お父さん!」
本当に嬉しそうに俺に礼を言う千里。
どちらかと言えばお前達の仲の邪魔しかしていない上に変な条件まで突きつけたのだらか嫌われてもおかしくないと覚悟していたのに拍子抜けだ。
「それで、千里は怪我は無いか?」
「全然無いよ。私なんかよりも善治が重症ね。」
「どうでもいいだろ。」
「お父さんにとってはそうかもしれないけどね。2~3日は学校を休むかもしれないんですって。」
その程度で済むのだから正義の味方の戦闘用スーツが恐ろしい。
その後は、他愛も無い話しをして電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!