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「電話、終わったのか?」
命が聞いてきたので直ぐに「はい。」と答えると、
「夕食が出来た。有久も食べていきなさい。」
そう言われて台所の前にあるテーブルの椅子に座ってしまった。これで今日は、3食全部命の料理を食べている事とになる。
「すいません、ご相伴に預かります。」
そう言いながら命の向かいの椅子に座ると、カレーライスと水が入ったコップが既にテーブルに乗っていた。
「朝に材料を切っておいて後は煮込むだけにしていたんだ。」
前準備が凄いです。俺はカレー皿の傍に置かれていたスプーンを手にとってから
「頂きます。」
と言い
「召し上がれ。」
と命に言われながらカレーライスを食べる。
辛口でありながら強すぎるのでは無く、旨い。肉は入っていない野菜だけのカレーである事も辛すぎない味に一役買っているのだろう。
疲れた体と胃に優しいカレーは直ぐに空になってしまった。
「すいません、お替りしてもいいですか?」
「構わんよ。どれ、私が持って来よう。」
そう言って本当にカレー皿を持って行こうとしたのであわてて
「いえ、これ以上お手数をかけられないので自分で持ってきます。」
そう言ってカレー皿を持って台所に行き、炊飯器からご飯を盛ってコンロの上にある鍋からカレーをよそって戻る。
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