学校の怪談

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命と一緒にアパートの近くのふれあい公園に向かって歩くこと数分で着いた。 相変わらず子供もお年寄りの1人もいない寂れた公園だ。 ここからもう少し足を伸ばせば遊具が充実した公園があるので近所の人達は、ふれあい公園ではなくその公園に行くのだ。 故に人目がありそうで無いこの公園の公衆トイレに俺のバイト先である悪の組織「アンタレス」本部に行くための秘密の入り口が隠されている。 「一緒に来ないのか?」 命は女子トイレを指差しながら問いかけてきたが、丁重にお断りした。 女子トイレにしか入り口が無いなら仕方なく行くが、男子トイレにも秘密の入り口があるから妙な勇気を出して行く必要が無いのだ。 男子トイレに入り、壁のタイルの一つを押し込むと別のタイルが開く。そのタイルに隠されていた暗証番号入力装置にパスワードの数字を入力、確認された。 そうすると、目の前のタイル壁は下に沈みだす。 沈み終わると明かりが灯された地下へと続く階段が姿を現す。 階段を数段下りるとタイル壁は再びせり上がって地下階段を再び隠すのだった。
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