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アパートに着いた命は、管理人部屋に帰り俺は2階の自分の部屋へと帰る。
部屋の電気を点けてから台所で水を飲んで水分補給。次に寝床を用意した。
やはり風呂に入ってから寝ようと風呂場でバスタブにお湯を出そうとした時、お湯の代わりに幻覚女が蛇口から出て来た。
まだ俺には怪談金次郎の影響が残っているんだな。
俺には見えないが、きっと今のこの状況は普通の人が見たら幻覚女なんかでは無く普通のお湯が蛇口から出ているのだろう。
仕方ないからそれを出し切ってみたら普通にお湯が出てきたので気にせずにその場で待機した。
湯船の中で仰向けで浮かんでいる幻覚女は俺の反応を窺うようにたまに閉じている目を薄っすらと開いて見てくるような気がする。
しかし、幻覚のくせにバスタブからはみ出る足の部分はそのまますり抜けていやがる。
これも怪談金次郎を見過ぎた影響か。
さて、お湯もたまったから入るかね。
そう思って脱衣所に戻り、扉を引いて閉める。
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