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俺ってば、改めて決意を胸にするのに夢中になり過ぎだ!! 恥ずかしいので慌てて誤魔化す。 「いやなに……、綺麗だなって思っただけだっしょ」 「えぇっ!!」 「この澄み渡る空が……」 乱立する高層建築に阻まれながらも僅かに見える青空は、何故だか絵になる…… 空はどこにでも存在し、いつも俺達を包んでいる。そう……感じさせてくれるのさ…… と、俺は上空を見上げながら悦に入っている時、輝欄の異変があった。 目を細め、視線を落としている。 どう見ても悲しそうな表情…… ……? …… し、しまった!! 今のは空を称えるのではなく、輝欄を褒めるべきだった!! ぐぉぉー……!! 今日は何故だか失敗が多いぞ、俺ぇぇ!!   ……おや? オーマイガーのポーズを決めながら首を振っていると、ふと目にとまる人物がいた。
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