7人が本棚に入れています
本棚に追加
「おう、まあ、Hクラスのことなんだけどなっしょ……」
「Hクラスだと?
……ふん。
何だ、それ?」
知らないのかよ!!
無意味に溜めやがって! すかした金髪引っこ抜いて稲でも植えてやろうか、コラ!!
「あー……もういいっしょ」
王様は全くもって頼りにならなかった。というより、あてにした俺が阿呆だった。
「いやいや、待つのだ!! 諦めが早過ぎるぞ!!
それから、冷めた目を向けるではないわ!!」
何故か必死になるワルツに、今度は俺が流し目を送る。
別にワルツに欲情してるわけではない。馬鹿にしているのです。
しかし、柄にもなく慌てている王様に免じて、もう少し付き合ってやるか。
「Hクラスってのは三年八組の別称だっしょ。八組のことは分かるか?」
「ああ、あの少し変わり種の多いクラスのことか。
しかし、何故Hなのだ?」
「知るかよっしょ」
大方アルファベットで八番目の文字だからだろ。特に意味なんてない。
いちいち話の腰を折るなよ。
最初のコメントを投稿しよう!