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「いや、そんなことはないぞ。王の我に対し身を弁えているし、なにより屈託がない。
少なくとも愚かな人間ではないな」
俺、絶句。
まさか、唯我独尊罵詈雑言のワルツから褒め言葉が出るとは……
しかし、俺はいよいよ分からなくなってきた……
波照間の癪に障る態度は、普段からのものだと思っていたが、どうやら俺に対してのものらしい。
奴に敵視される覚えはないが……
ふ~む……
「……で、例えばどんな話をするっしょ?」
「そうだな……。波照間朱雀はメイドに関心あるらしくてな、我が城のメイド達の話には食い付いてくるな」
寒気を感じ肩が震えた。
ワルツのメイドには一度殺されかけているからな……
良い思い出はまるでない。
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