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「他は世間話のようなものだな。他のクラスに美人の女子がいる、とかな。高校生らしい阿呆な会話だ。
王である我だが、たまには世俗に浸るのも乙であるな」
「ふーん……
ってことは、波照間はお前の『友』ってことかっしょ……」
俺は率直に感じたことを呟いただけだった。
けれど、それに対しワルツは過剰な反応を見せる。
「待つがよい!! 何を勘違いしておる。我の『友』は、唯一、友だけだ!!」
「あ、ああ……、そうかっしょ」
「いいか友よ! 友というのはな、真に認めた者しか与えられぬ称号なのだ。
ましてや、王の友ともなれば、名誉極まりないのだぞ!!」
友友と連呼するなよ……
ワルツが何が言いたいのかよく分からないが……
ワルツの友はどうやら俺一人だけらしい。
……
べ、別に嬉しくなんかないんだからね!!
いやマジで。
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