20/21
前へ
/150ページ
次へ
っていうか待て待て!! 「俺と茜がいつイチャついたっしょ!?」 このロリチビ教師は何か勘違いしている!! 茜とはただのクラスメイトであって、それ以上でも以下でもない。 「プップッ~です!! もう時間なので行きますね!!」 「あ、こら! 待つっしょ!!」 走る先生の背中に呼び掛けるが止まってはくれなかった。 伸ばした手が虚しく空気を掴む。そのまま思考停止に陥りそうだった。 幸いにも、すぐに一限目開始のチャイムが鳴り我に返ったが。 ……ああ。でも、皆の視線が痛いです。 二三一先生と話していたのは、教室の前方だ。 皆が談笑中だったとはいえ、どうしても目立ってしまうのだ。 好奇やら奇異の視線に晒されながら席に戻る。 被るものがあったら被りたい……。でも、まるで犯罪者の搬送みたいになりそうだな。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加