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―――― 五限目が始まり教室に戻って来た俺は、机に突っ伏していた。 とてもではないが、古典などというカッタルイ授業は受けていられない。 まあ、俺一人が寝ていたところで授業は淡々と進むのだが。 今も教壇では爺さん(名前知らね)が教鞭を振るっている。 「ありおりはべり、いまそかリンリーン!!」 だいぶハッスルしているようだ…… 「あの教師、よもや年齢を重ね過ぎて壊れたのではあるまいな?」 クラス全体の代弁をするようにワルツが突っ込んでいた。 全く持ってその通りなのだが、やはりダルいので俺は相手をしなかった。 しかし、物事は思うように進まないのが常だ。 「友もそう思うであろう?」 チラチラと視線を送って来て必死に反応を得ようとするワルツ。 鬱陶しい限りだが、放っておけばずっと続きそうだったので、俺は顔を上げた。 「今流行のハイブリッドだろ? 好きに言わせておけばいいっしょ……」 言うことは言ったので、再び突っ伏す。 ワルツは、意味が分からない、という表情を浮かべていた。どうやらネタを知らないらしい。
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