7人が本棚に入れています
本棚に追加
……いやー、単純なことなのに聞くのも命懸けだったな。
悲しいとか辛いとか散々口にしてたわりには、無表情無感情を貫いていた瀬能。
呪い殺しますよ、と言わん許りの気迫だった。
やれやれ……
厄介な奴に絡まれたものだ。あの手の女は思考回路と行動が読めない。
相談内容が探し物だとして、見つからなかった場合、何をされるやら……
「はぁ……女って怖いっしょ……」
誰にともなく呟いてしまった言葉。
そこで、待ってましたと言わん許りにワルツが反応する。
「何を言うか。女など恐れるに足らんぞ。
所詮、種の存続を果たすための器に過ぎんのだからな」
ば、馬鹿……!!
そんな滅多な事を言ったら……!!
「はぁ!? あんた何調子に乗ってるわけ!!」
「そうよ!! 男なんてもっと役立たずじゃん!! ただの種馬でしょ!?」
近くにいたクラスの女子達が続々と罵声を浴びせる。
うわぁぁ……
今は一応、授業中だぜ? 種馬とか卑猥な単語はマズいだろ……
最初のコメントを投稿しよう!