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「ぬ、ぬぅ……。貴様等! 王に逆らう気か!!」
負けじと反論するワルツだったが、やや尻込んでいる。
以前は唯我独尊完璧無敵だったのに、今はめっきり丸くなった事を表していた。
「何が王よ!! 私は花王の方が好きよ!!」
「あんたなんて時代錯誤のイカれ原人よ!! このアウストラロピテクス!!」
「ア、アウストラロピテクチュだと!!」
噛むなワルツよ。今のお前は最高に格好悪い。
と、ここでワルツに加勢するものが現れた。
クラスの男子だ。
「悪津っぺを苛めんじゃねえよ!! なあ、お前等!!」
「「「「「その通りだ!!!! 悪津っぺを(以下同文)」」」」」
妙な連帯感を見せ始める男子一同。というより、意外にワルツが好かれていることに驚いた。
「大体お前ら!! そんなに可愛くねぇんだよ!! 器とか種とか、それ以前の問題だろ!!」
「「「「「「右に同じく!!!!」」」」」」
ハモる男子。ちなみにワルツも混ざっていた。
モブキャラと同化するなよ……
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