変人ペットボトル少女

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変人ペットボトル少女

ガサガサ、ガサガサ ビルに挟まれた路地裏で、何か奇妙な音がする。 少女「うんしょ、ふぁー、可愛いぃ。」 一人の少女がゴミ袋からペットボトルを取り出し、それをウットリとした表情で眺めていた。 少女「この光沢、たまんないよぉ。なんか、私飛んじゃいそう。ウフフッ」 少女はペットボトルを胸に抱えながら恍惚の表情で宙を仰ぐ。 そして、まるで糸が切れた操り人形のようにその場にヘタレ込む。 顔が赤くほてりだし、口からは涎を垂らし始めた。 少女「ジュルっ、ハッいけない。 思わずトランスしちゃった。 早く帰って、この子をコレクションに加えてあげないとね。」 少女はペットボトルを大事そうに抱えながら走り出した。
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