愚かなる平凡な民

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愚かなる平凡な民

―むかし、昔の御話 或る所に偉大な科学者が居た。  科学者は死ぬ間際に最後の“発明品”をこの世に残した―。 それはヒトが平和のために使えば、ヒトの世界を栄えさせ、 私利私欲のために使えばヒトの世界の破滅を招く―。 破滅を恐れた民はその“発明品”を封印した。 その様子を天から見ていた科学者―ゼウスはそれを嘆いた。 ―なんと愚かなる平凡な民なのだ。― と。
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