最終章

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私はただただ涙を流し散っていった同胞たちに哀悼の意を送る   『皆…皆私の為に…すまない…だが私は…』 『隙だらけ~ってな!!』   手に持った巨大な剣をなぎ払うように私に振る勇者 その攻撃を力の支点を変えることでするりとかわし 魔術師の使う魔術の炎をマントの風でかき消し 格闘家の豪快で俊敏な攻撃を片手でいとも容易くかわし 私は口を開く   『人間よ…私は全てを許そう…散っていった同胞たちの事は口惜しいが、それでも私は人間を許そう…だから去れ、私達はただ静かに、健やかに生きて居たいだけだ』 『はぁ?何言っちゃってる訳?』 『俺たちはお前らの許しなんか要らねぇの!』   容赦なく攻撃を繰り返す人間達 その刹那容赦なく私の首を落とそうとする勇者の攻撃が繰り出される この瞬間、人生で2度目の『終わり』を感じた
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