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しかし、目を開くとそこには腹部に剣を刺され無事な私を見て安心するかのように見つめるミリアが立っていた
『まだ居たんだ?』
『でもコイツで最後でしょ?』
『ちゃっちゃと終らせて王様から褒美貰おうぜ!』
瞬間、私は勇者と呼ばれる人間達を城の端の壁まで吹き飛ばす
『ミリア!ミリア!!』
『王よ…ご無事でしたか…』
『あぁ!私は無事だ!ミリア!』
『良かっ…た…王…よ…逃げ…て……』
『スッゲェ力…やっぱり魔王ってだけあるな』
『その辺の雑魚よりゃ強いって所だけどな』
初めて私は人間に憎悪の念を持った
心のそこから憎いと思った
『ミリア…お前の言っていた通りだ…この世に等しい命など無いのだな…私にとって
お前の命がこれほど重いのを今更知った…皆それぞれが命の重さが違うのだな…』
『あらぁ♪魔王様が泣いてらっしゃるわ~♪』
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