10年…そして20年

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皆命は等しいのだ…誰にも奪う権利など無い…生きるために必要な殺生と殺戮はまったくの別物なのだ…   『これ以上…罪を重ねるな…人間よ…』   最近はミリアの泣く姿を多く目にするようになる 仲間がその命を落とすたびにミリアの目からは涙が落ち 私はそんなミリアに出来る事が無く ただ優しく包み込むだけしかなかった   そして今日も悲しい報告がやってくる スライム族とゴブリン族が絶滅したのだ その報を聞くやミリアはその場に倒れふした   『ミリア!!』   自分の声とは思えないほど私は大きな声を発しミリアを抱き上げる 久しぶりに抱き上げたミリアの身体は恐ろしいほどに軽くなっていた あぁ…こんなにもミリアは辛い思いをしていたのだと そして、そんなミリアを誰よりも私は愛していたのだと気付いたのだ それから私はベッドに横になるミリアの隣で毎日を過ごした
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