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ふと城の中に誰かが足を踏み入れる気配を感じ私はスッと立ち上がる
『客人が来た…では少し行ってくる』
『王…逃げて』
『なぁに直ぐに帰ってくるさ』
謁見の間に行くとそこには3人の人間が立っていた
先頭にたつ勇者と呼ばれる人間の左手にはケルベロスの頭が握られている
『ケルベロス!』
『あぁコイツか?城の前で恐ろしく巨大なキメラと一緒に襲い掛かってきたからな切り伏せた』
『キメラの方は私の魔術で消してしまったけど』
そう言うと勇者は左手に持ったケルベロスの頭をまるでゴミでも投げ捨てるかのように放り投げ、後の二人はその様を見てクスクスと笑っている
笑いを止めると格闘家の男が口を開く
『コイツ等さ、何て言ったと思う?「城には一歩も入れさせネェ!王と城だけは俺たちが護るんだ!」だってよ!弱いくせにさぁ!』
『残ったのは魔王…貴方だけよ…』
そう言い終わると3人は構える
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