第二話

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先に隊首室へ向かった二人に続いて、志波空鶴が元柳斎の元へとやってきた。 「…主のその姿を見るのは…二度目になるかの」 いつものような服装ではなく、死覇装、そして背には菱形に囲まれた“五”の字が目立つ隊長羽織。 背には、何かが詰められた袋を背負っている。 「当たり前だろ、今日は大事な話がしたくて来たんだ、格好くらいしゃんとするさ」 「…そうか」 広い一室の中心付近に1つだけ置かれた椅子。 それに座る元柳斎からは、総隊長として申し分のない、荘厳な佇まいを感じられる。 「じゃ、早速話に入らせてもらうぜ」 「うむ」 空鶴は背負っていた袋を下ろし、中から1本の刀を取り出した。 「…斬魄刀か」 「ああ、全部で8本ある」 空鶴は、袋の中から残っている7本の斬魄刀を取り出した。 「三番隊の十四、十七席、六番隊の十席、九番隊の八席… 十番隊の十五席、十一番隊の七、十二、十三席の斬魄刀だ」 「…それを何故主が持っておる」 空鶴は、1つ溜息をついた。 「何故、じゃねえよ…大体解るだろ?」 夜一は、部屋の隅で腕を組みながら、二人の様子をじっと眺めている。 「三月前から今日まで、流魂街の住人に手ェ出そうとした奴らから取り上げた斬魄刀だ」 元柳斎は、表情一つ変える事なく空鶴の言葉を聞いていた。image=447656500.jpg
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