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瞬間、石田は男の前から姿を消した。
「…飛廉脚…久しく見ていなかったな」
男はそう呟くと、刀を鞘に納め、じっと地を見下ろした。
「…何だ?追ってくる様子がないな…」
石田は空中で立ち止まり、先程まで男と対峙していた方を見る。
「…全く真意が読めないな、かなりの実力者だったが…いや、それより五動隊…組織的な相手という事か…」
石田は、再び飛廉脚で目的地へと向かう。
「まず浦原さんに報告しないと…チャド君や井上さん達もあいつの霊圧には気がついているはずだ…」
ドッ
「…ぐっ…!?」
突如背中に強烈な衝撃を感じ、石田は膝をつく。
(まさか…追ってくる気配は…無かったはずだ…!!)
石田は、後ろを向く。
「………え…?」
眼前には、よく見慣れた人物が立ち、自分を見下ろしていた。
「何で…君が…?」
ドゴッ…
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