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再び、一番隊隊舎。
1人、2人と各隊の隊長が集まってくるのを、夜一は眺めていた。
「お?四楓院じゃないか」
白い長髪の優男が、夜一の元へ歩み寄ってくる。
「おお浮竹、身体の調子は良いのか?」
十三番隊隊長、浮竹十四郎だ。
「ああ、万全ではないが、動き回るだけの体力はあるぞ。
それより、久しぶりじゃないか、こっちへ来るのは」
「なに、すぐに解る、楽しみは後にとっておけ」
浮竹が首を傾げる様を見て、夜一はクスクスと笑う。
浮竹に次いで、市丸も隊舎へ入ってくる。
「あら、まだこんだけなん?まあさっき召集かかったばかりやし、こんなもんか」
現在集まっているのは、元柳斎、空鶴、浮竹、市丸。
その他に四、六番隊の隊長が集まり、じっと隊長が揃うのを待っていた。
夜一は、空鶴の元へ歩いていく。
「さて、更木と涅の奴は来るかのう?」
「あ?来ると思うぞ、最近は定例にも毎回参列してるしな」
「ほう?何か心境の変化でも合ったのか」
「俺が知るかよ」
何気ない会話をしていると、京楽と垣沼、二、七番隊の隊長も室内へ入ってくる。
それから10分程遅れて、十~十二番隊の隊長も到着した。
「……皆、揃ったようじゃな」
夜一が小さく呟いた時、元柳斎が杖でカンと音を鳴らした。
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