第二話

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「皆、よく集まってくれた」 総隊長の眼前には、六人ずつ左右に分かれて向かい合う隊長達の姿がある。 「今回報告する案件は、五番隊を護挺十三隊から離隊させるという事じゃ」 隊長達のほとんどは、驚いた表情を見せた。 「それは……五番隊が何かやらかしたって事?」 京楽が元柳斎に問う。 「いや、問題を起こしたのは寧ろ他の隊、志波隊長はその問題を解決した上でこの件を持ち掛けてきた」 何人かの隊長が、空鶴を見る。 「近頃、流魂街の住人との反目が増しているのは、皆の間にも周知しておるな」 皆、無言のまま総隊長を見る。 「我々も対策は練るものの、中々双方共に和解が進まず、亀裂が深まっていくばかり… いつ刃傷沙汰が起きたとしても不思議ではない程にな」 静まり返る室内の片隅に立つ夜一が、一つ、小さな溜息をはいた。 「しかし、起きたとしても、というのは間違いじゃった、志波隊長の話によると―」 それから元柳斎は、空鶴から聞いた護挺隊士と流魂街の住人の間で起きた問題を説明した。 驚く者、興味のなさそうな者、恥じる者…隊長達の反応はそれぞれだが、どの隊長も流魂街と挺内の現状に対する認識は改めたようだった。 「…成程なァ…そらまた申し訳ない…」 「私達の管理不足…という事だ」 市丸と六番隊隊長の朽木白哉が小さく呟いた。 「…この現状を考慮し、志波隊長は五番隊を護挺十三隊より離隊、 “郛外区総霊域警護隊” として改隊する事を発案した」 今度は、全隊長が驚きの表情を見せた。
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