第一話

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集中治療室に入ると、診療台には石田の姿。 父を含めて、4人の医者らしき人影が見えた。 「あら?黒崎サンっスか?」 「浦原さん…テッサイさん?何でここに…」 人影には、医者ではない者も混ざっていた。 浦原商店店長、浦原喜助に、従業員の握菱鉄裁。 どちらも死神であり、相当の実力者である。 「何でここに、は私が君に言いたいな、何故執刀中にここへ入ってきた?」 石田の治療を行いながら、執刀医が厳しい口調で言う。 「俺が入れた、別に邪魔にはなんねえよ、空気と思え」 「…そういう問題ではないのだがな」 一心も、戻るなり石田の治療を手伝い始めた。 素人目にもよく解る程、繊細で、迅速。 自分の父の姿が、誇らしい。 こんな状況ではあるが、 一護の心には少し嬉しい気持ちが生まれていた。 「テッサイ、ちょっとこっち頼みます、黒崎サンにいろいろ話してあげたいんで」 鉄裁が頷いたのを見て、浦原は一護を部屋の角へ連れていく。 「…お久しぶりっス…1年以上、顔見てなかったっスよね」 「ああ、何にも変わってねえな…浦原さん」 小さく笑い、浦原は一護を見る。 「…そいじゃあ、少しずつお話していきましょうか」
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