<I>#01:ヘルモン山の堕天使

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 なすがまま車に乗り込み、車に揺られること約30分。 「さあ、着いたぞ。…おっと、ここから先はこれを付けて貰おう」  おっちゃんの手からアイマスクが渡され、それを付ける。 余りにベタ過ぎるバラエティ番組のような措置は、 このおっちゃんの趣味か。  車を降り、(恐らく)さっきの黒づくめの男に連行されるように、 目的地の施設へと入る。 入口に入ったような感覚がすると、直ぐ左へと曲がり、 5~6歩程度歩いたところで止まる。 何かを操作しているような音がして、 自動ドアが開くような音がする。俺はそこへと連れられ、歩みを止めた。 多分エレベーターに乗り込んだんだろう。
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