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「なんか…凄いですね」
「…どうだ、我々の力になってくれるかね?」
「……こんなモン見て、NOとは言われへんでしょ」
俺は拳を握りしめ、強く言い放った。
「ふむ、交渉成立だな」
おっちゃんはにっこりと微笑むと、
「――改めまして。ようこそ、秘密結社“グリゴリ”へ」
俺に手を差し伸べ、俺はその手をがっちりと握りしめた。
思えば、この瞬間から俺の宿命は定まったものだ
…と言っても過言ではなかったんだろう。
――A・シリトー曰く、
「“運”って奴は、絶えず変わる。今、後頭部にガンと一撃喰らわせたと思うと、
次の瞬間には砂糖を頬張らせてくれたりする。
問題はただ一つ、へこたれてしまわない事だ」。
-DANGEROUS MIND-
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