<I>#00: 覚    醒

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「…長居は無用か」  さっきと同じ感覚で、能力を発動させてみる。 「……ふんっ!」  できた。この能力、使えば使うほどよく思えてきたぞ。 俺はビルから人目のない路地裏に飛び降り、 驚くべきことを考えていた。  ――もう犯罪者の身なんやったら、ワルやってもええやろ! これは、すごく危ない考えだった。けれど、 当時の俺はそんな事に気付くこと無く、 その考えに基づいて行動することにしたのだった。  ――ブライアン・アダムス曰く、 「一つのドアが閉まれば、もう一つのドアが開く。 それはバランスを取るための、自然の法則なのだ」。 -DANGEROUS MIND-
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