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「あのさ、」
俺は彼女に真正面になるよう座り直した。
長い茶髪、
白い肌、
大きい目、
一瞬くらっと来たのは
横に置いておく。
「君さ、俺の何を知ってるの?」
「【りく】
ヴィジュアル系バンド<vivian>の上手ギター、
6/4生まれ、双子座。
血液型はA、
身長は180……」
「分かった、分かった!!
気持ち悪いからやめろ!!
つか、そういう意味じゃないからっ!!」
「じゃあ、どういう意味なんですか??」
そういいながら、
眉間に皺を寄せる仕草。
普通に出会っていたら、
確実に落ちただろう……
本当に、
普通に出会わなくて良かった。
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