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金髪の美少女は、顔をしかめて立ち止まっている俺の所まで歩いてくるとすぐにお辞儀をしてきた。
「お久しぶりですね!慎吾さん。」
金髪の美少女が輝かしい笑顔を見せると、周りの男女から熱狂的な声や罵声が飛び交った。
罵声は主に俺に向けて…
顔をしかめるのを止め、俺も少女を見る。
こんな綺麗な子知り合いにいたっけかな…
「…あんた誰だ?」
とつい口走ってしまった。
その言葉を聞いた瞬間、少女は瞳に涙を浮かべて悲しそうな顔をする。
すると、周りの男子が俺に飛びかかってきそうな勢いで睨みや罵声を飛ばしてくるではないか!
やってしまった!
少女は今のも泣きだしそうで、少し狼狽えてしまう。
「…ご、ごめん…ちゃんと思い出すから少し待って!」
そう言って俺は左右のこめかみに指を当てて記憶を探る。
これは癖だからね?どこぞの小坊主のパクリだとツッコんだら負けだよ?
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